Rootを紐解く③ 卒業生の声 仲田そらさん
過去最高の欲張り受験生
今日は僕の教え子の中でも特に印象に残っている仲田そらさん(琉球大学医学科現役合格)の紹介をします。新しい時代でも活躍できる高校生の過ごし方のヒントになると思います
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~開始の時期は人より遅め~
宮古高校初の現役合格を果たした仲田さんは、本格的に受験勉強をスタートしたのは人よりも遅い高2の12月。
最初に会って話したときの印象は普通の明るい女の子でしたが、話しているうちに「小児科医になりたい」という明確な夢があり、芯の強さを持っている子だとすぐにわかりました。
周りを明るくさせる才能を持っており、いつも楽しそうにしている。子どもに好かれる素質を持っているので絶対に良い医者になると確信しました。
ただ、スタートの時期的には少々遅く、医学科合格のためには少々時間が足りない・・・さぁどうしたもんか?
~やりたいことは全部叶える~
大変な受験になるかもしれないけど、将来の夢を叶えるため頑張っていこう!これから忙しくなるぞ!と思ったときに彼女が言いました「部活も続けたい」・・・
正直迷いました。常識的に考えれば、勉強一本に絞って受験に集中させるほうがいいからです。しかし、彼女の一度始めた事を曲げない信念や、友だちと一緒に物事を達成したいという気持ちは間違いない。常識よりも、やりたいことに向かうときのエネルギーを信じてどちらも頑張る選択をしました。
勉強時間の量と質を確保するため、仲田さんは普段の無駄な時間を無くし、切り替えを早くし、集中力を高めて目の前のことに当たります。
僕は仲田さんの成績と目標点数、得意科目と不得意科目の分析をして可能な限り学習項目を削り、必要なものを取捨選択して提案。スケジュールの確認と励ましの言葉を送る。
追い詰められれば工夫を見出し、これまでに無いアイデアが出てくるものです。おかげで高3の夏にはある程度目処が立つような成績が取れるようになってきました。
~受験に魔物は住んでいる~
想定してない壁もありました。仲田さんはパワーを発揮しすぎて、なんと部活の軽音部で九州大会に出場できることに!引退の時期が一ヶ月延びる。おめでとうと口にしながら複雑な気持ちの僕がいます。それでも最後までやりきる事を後押ししました。
さらに最後の追い込みをするはずのセンター2週間前に胃腸炎になり1週間の離脱。頑張る人の宿命か?なぜ神様はこうも試練を与えたがるのでしょうか
~仲間の存在~
それでも、受験も部活も最後まで頑張るという目標を諦めずにやりきれたのは、仲間がいてくれたからだと話します。競い合う仲間がいるから、自分も頑張れたと。時には励まし合い、時には挑発してみたり、休憩時には笑わせてくれたりする仲間。人間ひとりでは大きなことはできません。何気ない言葉や振る舞いに支えられて感謝して、それがまた原動力になる。そうやって最後まで走りきりました。欲張り受験生は見事合格を勝ち取ったんです。
~欲張りはパワー~
「あれかこれかではなく、あれもこれも叶えるためにはどうしたら良いか工夫しよう」いつも高校生に伝えている言葉です。一見無謀だと思われた仲田さんの成功要因は、やはり強烈な「こうしたい」という想いだったのではないでしょうか。自ら求めたとき、人はやらされてるときの10倍の力を発揮すると言います。それは自分自身の推進力にもなるし、周りを巻き込んで追い風を起こすこともあります。「今の自分の実力では・・・」とこれまでの自分を基準に利口な選択をするのではなく、自分の「こうしたい」に従いましょう。欲張っていいんです。新たなアイデアと行動力できっと思いも寄らない道が拓けるますよ!
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